スペシャリストとゼネラリスト

資格をとれば良いと思ってるやつがいる。

税理士試験2科目(簿記・財表)をもって入社してきた33歳独身実家住まいの男がいる。そいつは会話ができない。話しかけて思考が停止すると、じっと目をみて黙る。どうしたか聞くと、なんて答えようか考えてる、と言う。入社して2年になるが、彼には担当の顧客も名刺もない。ただただ入力しているか、おつかいに行くかだ。

そんな彼は、簿記1級を取ろうとしている。税理士を目指すのはやめたらしい。

 


就職に悩む20そこそこの人がいたら、私は、何かやりたいことを見つけて資格をとれと言っている。それは、スペシャリストになれ、ということだ。ゼネラリストを目指すには、ある程度、敷かれたレールに乗る必要がある。何より、時代遅れだ。

だが、そんな彼のようにはなって欲しくない。やりたいことを見つけて、資格をとって、働ければいいってんじゃない。資格を、スキルを活かして活躍して欲しいのだ。


そんな彼だが、本人が良ければそれで良いとも思う。AIが進歩しても、記帳代行のニーズはそれなりにあるだろう。食べてはいけるだろう。