無能の飼いかた
無能な同僚、部下、上司に悩まされている人も多いだろう。
私の職場でも、今まさに、無能と老人(75歳のお局)が言い争っている。水と油だ。
まさに動物園だ。
どこの職場にも、案外、ホワイトカラーの職場で、このような光景がよくみられるのではなかろうか。
AIにより、ホワイトカラーが行っている仕事の約半数はなくなる見込らしい。
私の職場(会計事務所)にいる無能は、顧問先様に会わせるのは無理だろうという判断から、ひたすら内勤で記帳代行と、たまに買い物程度の外出だけだ。
彼はそれにやりがいをもってやっている。銀行へ記帳に行くだけでも、サボりもせず迅速に行って帰ってくる。だが入力は遅い。ちなみに正社員で給与はいくらもらってるが知らないが、社保完備である。あと香水くさい。
そんな彼は、技術革新により淘汰されるのか?
帳簿の自動入力なんかはもうかなり進んでいるし、買い物もアマゾンで買えばいい。記帳だってネットでみれば必要ない。
よく考えたらAI時代を待たずして、かなり淘汰されつつある。
地方の金融機関に勤めてる人の話にフィンテックの話を聞いたら、高齢者を中心に、対応できない人が多いだろうと言っていた。そんな対応できない人を対象に、金融機関としてあくまでアナログで、ガラパゴス化したサービスを提供すれば儲かるんじゃないかとのことだ。
会計事務所業務も同じで、フィンテックに明らかに対応できない人も多いだろうと思う。経理レベルが異常に低い顧問先も中にはいる。賃金台帳ありますか?と聞いたら「そんなの無い」というので、お給料の内訳がわかる何か・・・と質問したら「ああ、給与台帳ね、あるよ」といって資料が出てきた顧問先がいた。たぶん彼女が対応するにはかなり時間がかかるだろう。
フィンテックが無理なら、従来通りの処理が必要だ。自計化してないとなれば、先の香水くさい彼の出番なんじゃないだろうか。
なんでも二極化の時代だ。時代についていけない人も必ずいる。そんなとき、誰もやりたがらない仕事をやってくれる存在は貴重だ。たとえ無能でも。
でも、それって一時しのぎでしかないよね・・・と考える。
旧時代の人ばかり相手にしてたら、時代が完全に変化した時に対応が遅れるんじゃなかろうか。