モチベーション革命 稼ぐために働きたくない世代の解体書 尾原和啓

 

 

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落合陽一氏はインタビューでAI時代に必要とされるのは人間のモチベーションだと述べていた。
 
「乾けない世代」の強みとは何か。
私には物心ついた時からパソコンがあり、携帯電話があり、インターネットがあり、YouTubeがあった。
技術も情報もある。
 
趣味で音楽をやっているが、良質な音楽はYouTubeですぐ聴けて、wikipediaですぐ調べられ、amazoneや2chで共有できる。世界中ほとんどの良質な音楽がすぐ手に入る。しかも無料もしくは1曲100円単位で。
 
昔の人はどうだろう。米軍ラジオを聴き漁り、裕福な友人が買ったレコードをコピーした。それでも得られる情報はほんの一握り。1曲聞くためのコストも計り知れない。
だからこそ、情報が金になった。1曲を知ること得ることに対する付加価値が計り知れない。
 
現代はどうだろう。コーヒー1杯飲む間にすべて完結するだろう。
そこに付加価値はほぼない。
 
仕事も同じだ。
 
会計業界はフィンテックによる入力自動化が台頭している。
申告書作成もネットで調べれば、ソフトを買えば誰でもできる。
現に、会計事務所に入社し、何も分からなかった自分がなんとなくできた。
現代は、なんとなくでなんとかなる時代だ。そこに付加価値はほぼない。
なんとなくでなんとかなる仕事は、低単価の薄利多売ビジネスモデルに移行する。
いや、すでに移行している。
 
 
「乾けない世代」の強みとはなんだろうか。
 
潤った土壌を私たちは知っている。知り尽くしている。
だからこそ、潤った土壌で培った「好き」を「専門性」として特化すべきだ。
 
私は世話焼きが好きだ。
オンラインゲームをしても支援型が好きだ。
誰かが家を買おうなら、資産価値はどうだ、税制面はどうか気になる。
誰かが保険に入ろうなら、補償や貯蓄性、これまた税制面はどうか気になる。
誰かが家や保険を売ろうなら、売り手にももっと金融リテラシーを持って欲しい。
 
鬱陶しいと感じる人はそう感じるかもしれない。だけど、私は世話焼きが好きなのだ。
世話役ために知識をつけたい。調べればすぐ出てくる。だからどう伝えるかも気にする。
誰も損しないために。
もしかすると、これが落合陽一氏のいうモチベーションなのかもしれない。
古いマンパワーとは違った、モチベーションだ。
 
「乾けない世代」の強みは、技術、情報、モチベーションだ。
本書にも、そう記してあった。