プレップ租税法
プレップ租税法 第3版 [ 佐藤英明 ]
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法律って、むずかしい
目的
「法律家としての税理士」を目指すべくレビューサイトを比較した結果、本書が入門書として最適と考えた。
感想
法学部生向けの本
租税法を勉強しようと考える人は①経営に興味がある人②法律に興味がある人の2種類に分けられると考える。
①は経済学部経営学部生。もしくは会計事務所等で実務をしてる人。②は言わずもがな法学部生もしくは卒業後それに従事してる人。
もちろん、どっちもだよ!とかどっちでもないよ!という人も多いと思うが、たいていの人はどちらかに傾いている。
本書は、どちらかと言えば②寄り。経営20:法律80くらいの印象。
法律ってむずかしい
「税法は典型的な財産権の侵害」
本書の序盤、以上のように記載されている。
F欄経済学部出身で会計事務所勤めの自分には、「なるほどね」って感じだがいまいちピンとこない。
まず財産権ってなんとなく聞いたことあるけれども何ぞやって感じである。
租税回避?
土地の譲渡所得税率(短期)より、有価証券の譲渡所得税率のほうが安い。
以上より、土地を有価証券に変えて売ったら節税か?租税回避か?脱税か?
土地を有価証券にするにはどのようなやり方が適切か。どのようにするとダメか。
租税特別措置法32条によると、土地所有を目的とする株式または純資産含める土地の割合が高い株式は「土地に類似した資産」として課税される。とのこと。
法律家としてはじめの一歩
本書は登場人物によるストーリー時立てのケーススタディが随所に散りばめられている。
法学部生、または法律家としてのロジック、考え方などになんとなく触れることができる。
帯に「今理解しなくても大丈夫」というのが本書のテーマらしいが、まさにそのとおり。
法律家としてのはじめの一歩として良書である。
いかに自分が法律的知識が無いか、そして法律ってなんとなく難しいな、とっつきにくいなと思ったことが
本書を読んだ最大のメリット。ある程度学習が進んだ後、再度手にとってみても良いかも。