スペシャリストとゼネラリスト

資格をとれば良いと思ってるやつがいる。

税理士試験2科目(簿記・財表)をもって入社してきた33歳独身実家住まいの男がいる。そいつは会話ができない。話しかけて思考が停止すると、じっと目をみて黙る。どうしたか聞くと、なんて答えようか考えてる、と言う。入社して2年になるが、彼には担当の顧客も名刺もない。ただただ入力しているか、おつかいに行くかだ。

そんな彼は、簿記1級を取ろうとしている。税理士を目指すのはやめたらしい。

 


就職に悩む20そこそこの人がいたら、私は、何かやりたいことを見つけて資格をとれと言っている。それは、スペシャリストになれ、ということだ。ゼネラリストを目指すには、ある程度、敷かれたレールに乗る必要がある。何より、時代遅れだ。

だが、そんな彼のようにはなって欲しくない。やりたいことを見つけて、資格をとって、働ければいいってんじゃない。資格を、スキルを活かして活躍して欲しいのだ。


そんな彼だが、本人が良ければそれで良いとも思う。AIが進歩しても、記帳代行のニーズはそれなりにあるだろう。食べてはいけるだろう。

一流の人はなぜそこまで、習慣にこだわるのか? 小川晋平 俣野成敏

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習慣の力は偉大である。
 
以前、「小さな習慣」という本を読んだ。
 
腕立て伏せを1日一回行うことだけを目標とする。
すると、この目標は失敗しようがない。むしろ、1回やったなら2回3回とやってしまう。
こうした小さな成功体験を積むことで、日々の腕立て伏せをするという習慣が確立される。
 
現在、所得税法を勉強しているが
これを真似して、理論を一日の付箋に書いて折りたたみ式スマホのケースに貼っている。
毎日、5分だけ講義を聴くようにしている。
失敗しようのない習慣を毎日、ここ1ヶ月継続できている。
 
習慣の力は偉大だ。
結局のところ、1年後に成果を出すには、
日々の積み重ねが大事。
 
本書の内容に戻ろう。
 
表紙には朝4時に起きる習慣、と書いてあり
個人的にあと10分は早く起きて勉強したいなあと思っていたので
何か実になる情報は無いかなあと少しばかりの期待をして本書を開いた。
 
結論としては、やはりモチベーション。
やるべきことがあれば起きる、といった当たり前のような
他の書籍にも書いてあるような内容が書いてあった。
少しがっかりした。
 
本書ではっとしたのは自己投資に関する内容。
月収23万で15万を自己投資にあてていたという筆者。
私は年収270万円だが、年間学費80万の大学院に通い、
年学費20万の資格学校の通信講座を受講し
月謝1万の勉強カフェに通い
月5000円は書籍を買っている。
 
すべて、収入を増やすためだ。
 
自分は間違っていない、そう思える日を信じて。

素行が悪い人材の扱いと活用

(導入 ~注意点と視点~ )
*素行の悪い人間はそもそも自分の素行の悪さに気付いていないため十分に注意すること。
・タイプ:「無教養型」「攻撃型」 etc  それぞれの扱いに注意
・「無教養型」はどのコミュニティにも存在。
 
*格差拡大により「無教養型」は増加
中流・上流階級にも「無教養型」は存在。外部環境によるもの。
 
*視点としては、素行の悪い人材を更正するより
単純労働者として活用することを目標とする。
 
*なるべく関わらないようにする。
*どうしてもコミュニティに所属している場合や
外部コミュニティから相談を受けた際に活用する
 
(定義)
 
素行が悪いとは
・店員に横柄な態度
・露骨なため息や舌打ち
・ものを食べるときに肘をつく
・そしゃく音
・立場が下と思う者に横柄
 
(心理と原因)
*プライドが高い
・社会のルール<自分のルール
・そもそも、「社会のルール」を知らない場合もあり(→無教養型)
 
*外部への劣等感、小心者
・日々のうっ憤を立場が下な者で発散
 
*立場を重んじる
・自分より目上者には従順。下の者へは横柄。
・≒融通がきかない
・頭が固く、面白みのない人間
 
*コミュニケーション能力の欠如
・外部環境と接する経験の希薄さ
・「自分がどう見られているか」を考えない
 
格差社会と関連)
書きかけです。

モチベーション革命 稼ぐために働きたくない世代の解体書 尾原和啓

 

 

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落合陽一氏はインタビューでAI時代に必要とされるのは人間のモチベーションだと述べていた。
 
「乾けない世代」の強みとは何か。
私には物心ついた時からパソコンがあり、携帯電話があり、インターネットがあり、YouTubeがあった。
技術も情報もある。
 
趣味で音楽をやっているが、良質な音楽はYouTubeですぐ聴けて、wikipediaですぐ調べられ、amazoneや2chで共有できる。世界中ほとんどの良質な音楽がすぐ手に入る。しかも無料もしくは1曲100円単位で。
 
昔の人はどうだろう。米軍ラジオを聴き漁り、裕福な友人が買ったレコードをコピーした。それでも得られる情報はほんの一握り。1曲聞くためのコストも計り知れない。
だからこそ、情報が金になった。1曲を知ること得ることに対する付加価値が計り知れない。
 
現代はどうだろう。コーヒー1杯飲む間にすべて完結するだろう。
そこに付加価値はほぼない。
 
仕事も同じだ。
 
会計業界はフィンテックによる入力自動化が台頭している。
申告書作成もネットで調べれば、ソフトを買えば誰でもできる。
現に、会計事務所に入社し、何も分からなかった自分がなんとなくできた。
現代は、なんとなくでなんとかなる時代だ。そこに付加価値はほぼない。
なんとなくでなんとかなる仕事は、低単価の薄利多売ビジネスモデルに移行する。
いや、すでに移行している。
 
 
「乾けない世代」の強みとはなんだろうか。
 
潤った土壌を私たちは知っている。知り尽くしている。
だからこそ、潤った土壌で培った「好き」を「専門性」として特化すべきだ。
 
私は世話焼きが好きだ。
オンラインゲームをしても支援型が好きだ。
誰かが家を買おうなら、資産価値はどうだ、税制面はどうか気になる。
誰かが保険に入ろうなら、補償や貯蓄性、これまた税制面はどうか気になる。
誰かが家や保険を売ろうなら、売り手にももっと金融リテラシーを持って欲しい。
 
鬱陶しいと感じる人はそう感じるかもしれない。だけど、私は世話焼きが好きなのだ。
世話役ために知識をつけたい。調べればすぐ出てくる。だからどう伝えるかも気にする。
誰も損しないために。
もしかすると、これが落合陽一氏のいうモチベーションなのかもしれない。
古いマンパワーとは違った、モチベーションだ。
 
「乾けない世代」の強みは、技術、情報、モチベーションだ。
本書にも、そう記してあった。

パートナー以外の異性とのセックス

 

 

パートナー以外の異性とセックスする行為は、
ハイリスクであるが同時にリターンも大きい。
 
もちろんバレたら全て失う。男でも女でも。
 
だが、私はそのリスクを負ってでもパートナー以外の異性とセックスすることに対して肯定的である。
 
もちろん、バレたら全てを失う覚悟はあるし、パートナーがどれだけ傷つくかもわかる。
同時に私のパートナーが別の異性と関係を持っていたら、どれだけ傷つくか想像もしたくない。
 
でも、それだけのリターンは必ずある。
 
私はセックスが好きだ。異性の体が好きだ。
みんなそうだろうとも思う。
 
パートナーとのセックスは素晴らしい。気持ちも心も満たされる。
だが、誰しも必ず飽きる。どんな綺麗事を言っていても、飽きは必ずある。
 
マンネリしないよう、色々試すこともあるだろうが、必ず限界はくる。
限界なんて無いという人もいるだろう。それはそれで良い。
 
 
だからこそ、他の異性の体に触れる、セックスする。
 
新しい快感を知るかもしれない、新しいテクニックを得るかもしれない
 
その異性は普段の生活に満足ていないかもしれない、満たすことができるかもしれない、
 
満たされるかもしれない。
 
 
パートナーの魅力を再認識できるかもしれない。
 
 
パートナー以外とのセックスは道徳的に間違った行為である。
想定されるリスクは計りしれない。
 
だが、得られるリターンも計り知れない。
 
リスクを背負わなければ得られない世界もある。
株式投資だってそうだ。
 
 
最低なことをいうが、バレなきゃ良いのだ。お互いに。
バレないように、徹底的にリスクをヘッジするのだ。
少しでも匂わせてはいけない。徹底的に。
株式投資で損失を出さないように。
 
こんなこと、匿名のネットの世界だから言えることだ。
 
 

交際費とは

 

 

交際費ってなんだ。

 

租税特別措置法 第61条の4 交際費等の損金不算入 関係

61の4(1)ー1 措置法第61条の4第4項に規定する「交際費等」とは、交際費、接待費、機密費、その他の費用で法人がその得意先、仕入先その他事業に関係ある者等に対する接待、供応、慰安、贈答その他これらに類する行為のため支出するものをいうのであるが、主として次に掲げるような性質を有するものは交際費等には含まれないものとする。
(1)寄付金(2)値引き及び割戻し(3)広告宣伝費(4)福利厚生費(5)給与等

 

交際費課税はとりわけ判例が多く、研究しやすいという。
なぜか。そもそもなぜ交際費が問題になるのか。

実務をしていると、社長から「これって交際費なる?」とか質問が飛んでくる。
中小企業の社長は、なるべく交際費にしたい。なぜか。自分の飲み代を経費にして税金を安くしたいのだ。
自分の飲み代を経費に入れることによって法人税と消費税が安くなる。

 

飲み代が交際費なるかどうかの線引きは置いておいて
じゃあ、なるべく交際費にしたようがよくね?交際費にしたくね?って思う。
だが、交際費課税はそのようなベクトルの話ではない。

 

交際費を損金計上するには、以下の要件がある。

1、資本金1億以下の法人
上限800万まで or  飲食のために支出する費用の50%まで

2、それ以外の法人(大企業)
基本全額損金不算入。
または飲食のために支出する費用の50%まで

H29.1月現在

 

中小企業の場合はよっぽどでない限り800万まで交際費を支出しない。

だが、交際費を大量に支出企業もしくは大企業にとってはなるべく交際費科目を使いたくない。
損金(経費)にならないからだ。税金を多く払いたくないからだ。

なので、支出を交際費以外の科目「手数料」や「宣伝費」、「奨励金」などにしたいのである。

交際費の実務 〜その1 ドライブイン事件〜

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 概要

交際費判例でよく出てくる「ドライブイン」事件。
「2要件説」を掲げ、請求を棄却した。
争点となるのは、
1、金銭が「チップ」かどうか
2、対価性があるのか
3、事業に関係するか

 

感想

2要件説

Ⅰ「支出の相手方」が事業に関係のある者であること。
Ⅱ「支出の目的」が接待、供応、慰安、贈答その他これらに類する「行為」であること。
供応=酒や食事で人をもてなすこと。接待と同意語。

他勘定との相違を検討する上で、以上の2要件説が根拠となる。
今回の判例にとれば、他科目になりそうなものは①広告宣伝費②販売奨励金③寄付金の3つであろう。

 

①広告宣伝費「不特定多数」

広告宣伝費における「事業に関係」とは、「不特定多数」かどうかである。
「不特定多数」とは、つまりは「匿名性」である。「匿名性」とは、一般消費者、大衆などと換言できる。
ドライブインにとっては、確かにドライバーも食事などを提供する消費者かもしれない。
だが、大勢の一般消費者を率いるドライバーが大衆であるか。大衆ではない。
ドライバーは「特定の人」なのである。


②販売奨励金

措通61の4(1)ー7によると販売奨励金に該当するには「事業者」に対するものと言い切っている。「事業者等」ではない。
ドライブインにとって事業者とは、仕入先などの業者だ。ドライバーは食事などを提供する顧客。事業者ではない。

 

③寄付金

寄付金に該当するには
ⅰ経済的な利益の贈与又は無償の供与(対価性なし)
ⅱ事業関連性なし
以上が条件。

今回の金銭は、ドライブインにとっては誘致が目的。対価に期待している。

 

以上より、本件は「交際費」に該当することとなる。